何時かはなるぞ、新車のオーナー

運転歴は間もなく30年になります。

その間、他人様の車を含めて様々な車種のハンドルを握って来ました。

しかし残念なことに、私は生まれてこの方、一度も新車という物に乗ったことがありません。想像だけの産物でしたが、新車とはどういう物なのでしょう。

最初に本格的にハンドルを握ったのは運転免許取得から実に5年以上が経過した頃でした。車種はトヨタの大衆車でした。知り合いが「車検に出す気は無いから」とタダ同然で譲ってくれたのです。状態は言うだけあっての物でしたが、それでも次の次の車検の前まで使い続けました。その間にディスクブレーキが壊れて修理に意外な出費を強いられましたが、とにかくその車のお蔭で実地の運転を覚えることが出来ました。

次は日産の赤いスポーツカーを近所の中古車で見つけて、合計6年乗り続けました。十分な手入れを出来るだけの金銭的な余裕が無いため、宝の持ち腐れのようにも思いましたが、とても良く走ってくれました。ただ、最初からクーラーに難点があって、ガスの心配や修理用の部品が届くまでの間に不自由したという苦い思い出もあります。

3台目はトヨタの高級車となりました。大規模な中古車センターで見つけた格安の逸品でした。車内の内装は今まで乗ったどの車よりも良く、広さも十分でした。ハンドルのステアリングも良く、この車では良く遠距離のドライブに出かけましたが、その乗り心地の良さからか、運転が苦痛になるなどいう事を感じたことは一度も無かったくらいです。この車は現在までの最長の8年間乗りました。資金難だったのは同様で、車に対して「すまない」と心の中で詫びながらハンドルを握り続けました。

そして現在です。4台目の現役は日産に戻って、このメーカーを代表するスポーツカーになりました。実はこの車を選ぶまでは様々な紆余曲折があり、納車の日時が前のトヨタ車の車検の前日という滑り込みセーフの状態で、ひやひやしながら車選びをしたことを思い出します。

さすがにこの車は言うことがありません。オーディオも充実しています。ETCは前の車から搭載していましたが、カーナビという物を使ってみたのはこの車が初めてでした。マニュアルを読むのが嫌いな私は当てずっぽうで操作を覚えましたが、便利な道具だとは思いました。律儀なこの装置は目的の分岐点を通り過ごしてもすぐに新しい道路検索をしてくれますが、それが必ずしも好適な道だとは限らないことを直感しました。ですので全幅の信頼を置かずに参考程度に現在は考えています。やはり道というものは、自分の頭で覚えて判断するという方法が私には適っていると思いますから。

思い起こせば、仕事で使用した屑鉄同然の軽自動車、4トントラックから、ふとしたことから知り合いになった人の所有していたベンツのSLクラスまで様々な車を運転しました。ベンツのハンドルを握った時は靴を新品に替えて髪の毛で車内を汚さないように野球帽まで用意した気の入れようでした。ただし、期待したほどの素晴らしい車だとも思えなかったというのが素直な実感です(何度も固辞したのに、半ば無理やり乗せられたような経緯のせいかもしれません)。

でも、やはり新車に心惹かれます。実はリース制度で新車を「借りる」制度もあったのですが、諸々の事情により現在のスポーツカーとなったのです。

ですが、いつかは新車を我が手にしてみたいものです。

昨年内に無事に車検を済ませて当分の間は心配の種は消えました。運転に専念できますね。

あ、いかん。もうすぐ保険の満了だ!